大切な命🍃
毎日のように大切な命が奪われるニュースを耳にすると、とても悲しく辛い気持ちになります。
▼「5月25日に発生した長野県の立てこもり事件」
散歩中の66歳と70歳の女性がサバイバルナイフで刺されて亡くなり、パトカーで駆け付けた警察官の二人が猟銃で撃たれて亡くなった。
犯人は、市議会議長をする父親と、フラワーアレンジメントを教え、果実ジェラートのお店を切り盛りする母親の長男31歳。
4人の方の尊い命を、いとも簡単に無慈悲に奪った。
その理由は、余りに幼稚。意味不明で被害妄想そのもの。
▶この二人の女性に「一人ぼっち」と罵られていると思ったから。
▶警察官に発砲されると思ったから。
この息子は、
・幼稚園の時から家で戦争のビデオを観ていた。
・人間関係が上手く築けず東京の大学を辞めて家に戻ってきた。
・地域の人とも交わらず人とコミュニケーションを取らない引きこもり。
・父の後を継いだ農業をやり、母の果実ジェラート店の仕事はしていなかった。
・猟銃を4丁保持し、射撃の練習場に頻繁に通い、猟銃の扱いに慣れていた。
ぼっちで引きこもり、社会との繋がりを持たない、何を考えているか分からない男の傍に、登録し所持を許可されていたとは言え、猟銃4丁があり、いつでも使用できる状況にあった。
➡ 人の命を奪うための要素は整っていた。
東京の大学に行き一人暮らしをしている息子が人間関係が上手く築けず心配した両親が電話しても電話に出ないため上京した際、息子は生気のない無表情で「ぼっちと言われ馬鹿にされている」「誰かに盗聴されているから電話の電源は切っている」「部屋に隠しカメラがしかけられている」などと言った。
息子は大学を中退し両親は息子を東京から田舎に戻らせ精神科に行くように勧めたようだが、息子は自分は正常だからと拒否した。
➡ 今回の事件の原点が、ここにある。
息子は10年も前から精神障害が起こっていたにも関わらず治療を受けていない。
両親は、息子は無口で人と関わらず変わり者だが、こんな危険なことをする人間だと思ってもいなかったのだろう。
危険な要素が揃っていたにも関わらず、危険な人間を野放しにした責任が両親にはあると思う。
人の命を奪う人間は、奪おうと考える時点で既に精神に異常を来しているのである。
人とコミュニケーションを取り常識を兼ね備えている正常な精神の持ち主であれば人の命など奪えるはずがない。
精神障害の兆候を見逃さず早く対処していれば、今回の余りに残酷・非道な事件は防げたのではないかと思う。
何の罪も落ち度も関りもない人間が、精神異常者の犠牲になる悲しい事件が無くなるように切に願うばかりです。
カウンセラー
2023年05月29日 21:25